第18回文化ビジネス塾 「近江のまつりと今とこれから~地域文化と経済の好循環をめざして~」
-
地域の祭りは、人口減少や生活様式の変化により、継承の難しさが深刻化しています。 滋賀・近江では、かつて独自の資金循環システムによって、豊かな文化が育まれてきました。そこで、このシンポジウムでは、その風土をヒントに、令和時代の祭りの価値を再認識し、未来の地域社会を考えます。
地域の「まつり」は、長い年月をかけて人々が築いてきた「文化の土壌」を象徴する、かけがえのない資源であり、地域のつながりやアイデンティティを育む大切な存在です。滋賀・近江では、かつて独自の資金循環システムによって豊かな文化が育まれ、地域の「まつり」が受け継がれてきました。しかし、近年は人口減少や生活様式の変化により、継承の難しさが深刻化しています。
シンポジウムでは、令和時代の「まつり」のあり方を考えます。これまでに「近江のまつりの課題と展望」と題したセミナーにより「都市のまつりとこれから」「鎮守の神のまつりの現状とこれから」について議論しました。今回は、この度実施した県内の「まつり」に関するアンケート結果を踏まえ、パネルディスカッション形式でこれからの地域社会について多角的に意見交換を行います。
地域文化の未来をともに考えるこの機会。「まつり」に関わる方はもちろん、地域づくりに関心のある皆さまなど、多くの方のご参加を心よりお待ちしております。チラシは画像をクリックしてご覧いただけます
日 時 令和7年11月3日(月・祝)14:00~
場 所 滋賀県立文化産業交流会館 第1会議室(2F)(米原市下多良二丁目137 *JR米原駅西口より徒歩7分)
テーマ 近江のまつりと今とこれから~地域文化と経済の好循環をめざして~
司会
髙梨 純次(公益財団法人秀明文化財団 理事 文化・経済フォーラム滋賀 幹事)
滋賀県立琵琶湖文化館学芸員を経て、1982年、滋賀県教育委員会事務局県立美術館開設準備室に勤務し、滋賀県立近代美術館学芸課長となる。2010年の滋賀県立近代美術館での「生誕100年特別展 白洲正子 神と仏、自然への祈り」にも携わる。現在は(公財)秀明文化財団理事[MIHO MUSEUM研究・展示担当]を務める。著書に、『近江の祈りと美』(サンライズ出版)、『近江の古像』(思文閣出版)
パネラー
市川秀之(滋賀県立大学 教授)
1961年 大阪府生まれ 同志社大学文学部卒業 関西大学大学院文学研究科博士前期課程修了 博士(文学)
大阪府狭山市教育委員会、大阪府立狭山池博物館を経て、現在、滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科教授。研究テーマは、村落空間論、環境民俗学(農業水利・集落内水路など)、歴史民俗学(墓制、神社祭祀)など。各地の文化的景観調査では、生活用水を中心に調査。著書に、『広場と村落空間の民俗学』(岩田書院、2001年)、『歴史のなかの狭山池』(清文堂、2009年)、『「民俗」の創出』(岩田書院、2013年)髙橋 順之(伊吹山文化資料館 学芸員)
1962年 滋賀県生まれ 奈良大学文学部史学科卒業
株式会社平和堂勤務後、伊吹町教育委員会、米原市教育委員会生涯学習課を経て、現在、伊吹山文化資料館勤務、滋賀県立大学非常勤講師(2018、19年度)。日本古代学協会会員。滋賀県選択無形民俗文化財・伊吹山奉納太鼓踊保存協会会長。研究テーマは、伊吹山と人の関わり。著書に、『伊吹山風土記』(サンライズ出版、2022年)、共著『伊吹山物語-神の山と歩む上野人-』(編著/米原市上野区)、『伊吹山を知るやさしい山とひと学の本』(監修・執筆)、論文「近江の上平寺城から小谷城へ」(『中世城館の考古学』高志書院)對馬 佳菜子(地域文化コーディネーター)
1993年 東京都生まれ 日本女子大学文学部史学科卒業
人材総合サービス会社に就職し、地方創生事業に携わる。観音像が多く現存し村人たちの暮らしに溶け込んだ滋賀県長浜市の「観音文化」に惹かれて退職。2017年、滋賀県長浜市へ移住。「観音ガール」の愛称で仏像を中心とした文化財、歴史・地域文化の広報PRやコンサルティングなど文化振興の事業を行う。また仏像と人の関わり合いや信仰文化の研究をしており、講演会や執筆活動を多数行っている。著書に、『観音ガールと巡る 近江の十一面観音~「星と祭」復刊プロジェクト公式ガイドブック編~』(能美舎)コーディネーター
加藤 賢治(成安造形大学 教授 副学長 文化・経済フォーラム滋賀 幹事)
1967年 京都市生まれ 1991年 立命館大学産業社会学部卒業
高等学校地歴科教員を経て、1997年成安造形大学事務局勤務。事務局勤務の傍ら宗教民俗を学ぶため大学院へ進学。2008年から成安造形大学附属近江学研究所研究員となり、現在、同研究所副所長。研究テーマは、宗教民俗学、日本文化史。著書に、『空(くう)にかける階段 彫刻家富樫実の世界』(2004年サンライズ出版)、『水と祈りの近江を歩く』淡海文庫62(2019年サンライズ出版)参加費 無料
お申し込みは滋賀県立文化産業交流会館HPまで
主催・問合わせ・申込先:
文化・経済フォーラム滋賀事務局((公財)びわ湖芸術文化財団 法人本部 地域創造部)
〒520-0806 大津市打出浜15-1
TEL:077-523-7146 FAX:077-523-7147
メールアドレスはこちら
https://www.biwako-arts.or.jp/rd/bunkakeizai/