「ここくとぶんか」と申します - びわ湖芸術文化財団 地域創造部

 ご挨拶を兼ねて、編集長の立場から少し「湖国と文化」の紹介をさせていただきます。
 「湖国と文化」は1977年創刊の滋賀県の歴史や文化、暮らし、自然環境など、いわゆる文化的なものをテーマにした季刊の文化雑誌。滋賀県文化振興事業団発行の税込で1冊630円の有料雑誌です。

有料というのが一つ目の大きな特色で、3年前に私が編集を引き受けて以来の大きなテーマになっています。店頭で手に取ってもらい、額に見合う内容でなければ買ってもらえません。
表紙を見た読者はまずグラビアをめくり、続いて目次をみます。
「湖国と文化」は、毎号取り組む特集と連載もの、話題(文化ニュース)のほぼ三部構成となっていますが、特集を含め、さまざまな分野の読み物が最低20ぐらい並び、筆者や取材対象を含めると毎号40~50人が登場してもらっています。こうした情報の量が第1関門かもしれません。
量だけでなく質も必要です。どこかで読んだ、というものでは誰も満足してくれません。本を読んで「初めて知った」、または、「あれはこういう意味だったのか」と納得してもらうことが必要です。編集長としては、他では得られない、お得感のある内容を提供したいのです。

もう一つの特色はニュース性です。
季刊雑誌ですから、速報性こそありませんが、その時々にタイムリーな話題を盛り込むようにしています。新聞やテレビには及びませんが、「報道の一翼」を担っているのです。
報道を私なりに考えますと、相手に迎合せず、不都合なことでもあえて書くという覚悟だと思います。もちろんこれは原則論です。文化ニュースですから、相手がいやがるようなことも少ないでしょうし、逆に都合のいいことばかりを書いていては読者に見放されてしまいます。あるがままに読者に伝えたいと思います。
私は新聞記者出身で、現役時代、肝心なことがアンテナにかからず、いわゆる「抜かれ」て恥ずかしい目をたびたび、経験しました。一番情けないのは、歴史的事件にその時は気づかず、何年もたってから気づくことで、今でも反省することがあります。
滋賀県は交通の要衝で通過県といわれます。何十何百という重要な情報が毎日、行きかっています。しかし、場合によっては県内にいて重要な事件と遭遇するチャンスもあるのです。「滋賀を舞台にこんなドラマが起こっていたのか」と驚いてもらえるような誌面を目標にしています。

「湖国と文化」編集長 植田耕司

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