立体の部
 立体出品作品総数   立体応募者数 
 審 査 員 
 入 賞 作 品 
29点
28人
井田 彪氏・建畠晢氏・
谷口淳一氏
以下のとおり
(敬称略)
【総評】(建畠 晢)
 応募点数は多くはなかったが、全体のレベルはかなり高かった。広い意味の具象作品が中心をなしていたのは、インターネットの時代の中で、かえって現実的、具体的イメージの確かさが求められているということかもしれない。流行にまどわされることなく、それぞれの個性的な表現を探求する姿勢は好ましく思われた。
【選評】
● 芸術文化祭賞
[作品評]
 一種の風景彫刻だが、独特のポエジーを感じさせる作品で、技術的な完成度も高い。優れた構成力と共にディテールに対する感覚の繊細さも大いに評価したい。ライトの使用は、いささか唐突に思われるが、それが逆に作品のユニークさに貢献していると言えなくもない。(建畠 晢)
「犬」 田中 一樹
● 特選
○滋賀県美術協会賞
[作品評]
 モデリングの確かさやバランスのとれた造形は卓越しており、また裸婦を宙に浮かすという方法も成功している。(建畠 晢)
「あきしのW」 伊庭 靖二
● 特選
○滋賀県造形集団奨励賞
[作品評]
 メカニカルな形態にふさわしい金属の素材ではなく、あえて木を用いるという発想の面白さが生かされている。そこにアイロニカルな風刺の精神が潜んでいるともいえよう。

(建畠 晢)

「愛ロボット?哀ロボット?」 藤澤 憲彦
● 特選
○中日新聞社賞
[作品評]
 一見、ほのぼのとしたユーモラスな表現だが、造形力は堅牢であり、簡略化した細部の処理も優れた効果を上げている。(建畠 晢)
「出番前の道化師」 掛樋 とみ子 
● 特選
[作品評]
 マッスとボリュームという表現の基本を正しく踏まえた、作者の彫刻家としてのオーソドックスな資質と力量を納得させる作品である。顔の表現がやや類型的に思われる点が惜しまれる。(建畠 晢)
「湖東の空」 志萱 州朗
● 佳作
「マジック」 後藤 昌生
「若さ」 人部 真央
◆平面の部
◆工芸の部
◆書の部