立体の部
 立体出品作品総数    立体応募者数  
 審 査 員 
 入 賞 作 品  
42点
39人
木村重信氏・小林陸一郎氏・宮瀬富之氏  
以下のとおり
(敬称略)
【総評】(木村重信)
 昨年とほぼ同数の42点の応募があった。全体のレベルはかなり高かったが、具象的傾向の作品のなかに稚拙な作品が少数あったことが惜しまれる。

 具象・抽象をとわず、一般に制作の姿勢が誠実であることが好ましいが、そのことは逆に奔放な作品が少ないこととなってあらわれた。若い意欲的な作家の出現が望まれる。

【選評】
● 芸術文化祭賞
[作品評]
 三角形と四角形を組みあわせ、各面を赤と黒で塗りわけた幾何学的形態であるが、それらを貫通する円棒(先端を斜めにカットして白く塗る)がアクセントとなって、軽妙なリズム感を醸成する。抑揚のある構成によって快活な空間を形成し、成功した。 
             (木村 重信)
「Contrast」 井上 三央
● 特選
○滋賀県美術協会賞
[作品評]
 若い女性の2/3身像であるが、両手をひろげる三角形構成が巧みである。的確なモデリングとバランスのとれた造形にすぐれており、熟達した技巧を示す。
             (木村 重信)
「月のない夜にはW」 伊庭 靖二
● 特選
○読売新聞社賞
[作品評]
 等身大の着衣女性像で、マッスとヴォリュームの造形基本を正しく踏まえ、頭から身体や脚をへて足先へ流れるリズムが快よい。
             (木村 重信)
「道」 高崎 敏和
● 特選
[作品評]
 少女頭部で、凛とした趣がある。出品された男女頭部彫刻の多くが造形力の弱さを示すなかで際立った。 
             (木村 重信)
「想」岩崎 高志
● 特選
○滋賀県教育委員会教育長賞
[作品評]
 多くの小木柱を組んで上下にわかち、その間に鍾乳石と石筍を様式化して配し、洞窟をあらわす。そのユニークなアイディアが興味ぶかい。 
             (木村 重信)
「洞窟」平楽 庄司
● 佳作
「侵食ネットワークからの脱却」 鈴川 大葵
「聖 堂」 中島 千英子
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